ABOUT

本を選び、編集をする

◾オフィスやショップからレストラン、病院、個人邸まで、ライブラリーや書店のブックディレクション。

◾本を使った学びやコミュニケーションの場の計画、運営。

◾本や雑誌、ウェブをはじめ様々なメディアの編集、執筆、企画。

◾コンセプトやアイディア、概念の言語化。

◾言語化やイメージの共有からはじまるブランディングやコンサルティング

ライブラリーや書店をディレクション、プロデュースする仕事であるブックディレクション。お店や空間/個人/法人が、人間や社会/会社/自然/世界をどう捉え、どんな未来に向かって進んでいくのかを、本/ライブラリーを通して考察、対話する場所をつくること。そうした使う/読む人にとってどんな本や読む環境がふさわしいか/必要であるかを考え、選ぶという作業は、ただ本を選ぶ作業とは違った役割を担うこともあります。

BOOK DIRECTION

本と人、本と場、本と本をよりよい関係にすること。

本をより楽しめるようにあれこれすること。

本、もしくは本を構成する様々な要素(言葉/イメージ/情報/感情/知/教育/紙/印刷/複製/オブジェ/コミュニケーションetc)と編集という方法で、アイディアや概念、コンセプト、コミュニケーションを具体化/具現化していくこと。

”言葉はいつも遅れてやってくる”

まず現象や状況、出来事、感情があり、遅れてそれを解釈し、言葉にすることで人間は世界を理解します。言葉にすることで伝え、共有し、世界を広げていくことができます。時にそれは言葉ではなく、イメージとして想像し、創造されることもあります。

先行する現象や状況に当てはまる言葉やイメージをたくさん(もしくはぴたりとハマるひとつを)見つけることができたら、世界を捉える解像度が上がり、世界はより豊かなものになるのではないか。本は、世界をより豊かにする言葉やイメージを、多様多彩に得ることができる稀有なメディアです。

読書は自分という人間と対話し、奥深くへと潜っていくことのできる行為です。ネットワークが広がり繋がることが増えたいま、早く答えが探せることばかりをよしとするのではなく、本を媒介に自分と対話する時間を作り、自分の言葉を探し、見つけること。
読書が垂直方向に行為であるならば、ある場に設けられた本の集積としてのライブラリーは、場のコンセプトや役割を伝え、自分ごとにしてもらうための水平的/空間的なツールとしても機能します。

本は、自分というたったひとりの人間になれるものであると同時に、自分はたったひとりの孤独な人間ではないと知ることができるものでもあります。

本は本を呼びます。一冊の本の背景には無数の本があり、一冊の本を読むことですでに無数の本の入り口に立っています。閉じて潜り、開いて繋がる。また閉じて、また広がる。その繰り返しによって、個と世界の関係は閉じず、広がり続けます。読書は、個と社会を繋いでいく大切な行為だと信じています。

※村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のなかで、「正しい言葉はなぜかいつも遅れてあとからやってくる」という言葉があります。遅れてやってくる言葉のありようが、正しいという言葉ではないあり方をイメージしています。

Profile

山口博之 / HIROYUKI YAMAGUCHI

ブックディレクター/編集者
good and son代表。1981年仙台市生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業後、2004年から旅の本屋「BOOK246」に勤務。06年から16年まで選書集団BACHに所属。17年にgood and sonを設立し、オフィスやショップから、レストラン、病院、個人邸まで様々な場のブックディレクションを手掛けている。企業やブランド、広告のクリエイティブディレクションなども手がけているほか、さまざまなメディアで編集、執筆、企画などを行っている。猫を飼っているが猫アレルギー。