「INTO THE WILD 版画家 吉田博と吉田遠志」展

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「INTO THE WILD 版画家 吉田博と吉田遠志」展

行動する画家、聳える風景。 観察する画家、跳ねる生命。

版画家吉田博(1876-1950)とその息子吉田遠志(1911-1995)。自然を対象とした版画を残した親子の作品を対比的に並べながら構成した展覧会の企画、構成、執筆を行った。

伊東深水や川瀬巴水らとともに新版画の巨匠として知られる吉田博。10版以上にも及ぶ版を重ねた版画作品の色表現は凄まじい。吉田博は、日本の登山黎明期から日本アルプスをはじめ、世界の山を登り、長く滞在しながら絵を描き、版画作品として発表してきた。息子の遠志は、山だけでなくアフリカのサバンナなどをフィールドに、動物のいる風景を版画で表現し、後には抽象表現へと向かった。

父である博は荒々しい山に自ら分け入り、内側から自然を観察してきた。一方、息子の遠志は足が不自由だったこともあり、遠くから動物たちを観察してきた。その対比的な自然との関係と作品を外側と内側という会場構成で表現し、歩きながら見る人がふたりの共通と差異を見つけられるようにと考えた。

会期:2022年5月3日 [火・祝] – 5月29日 [日]
会場:長野 信毎メディアガーデン

Information

Year

2022

Client

GOLDWIN

Co-direction

Masashi Wada(EUGENE STUDIO)

Art Direction

Miori Takeda

Spacial Design

Ryukei Aoyagi(Hakuten)